昨日、6/1で当店は17周年を迎えることができました。とは言え、細々と何とか続けて来ることができているなというのが正直なところ。いつものように1年前に書き記した記事を読み返しながら振り返っておりますが、眼前の作業をこなすことで精いっぱいで、大きく前進できたわけではなかったな、、と感じております。一時は多かった、Brompton購入目的の訪日観光客のご来店はほとんど影を潜めてしまい、ここ最近はinstagramやFacebookでパラパラっと問い合わせがくる程度という状況。しかしながら、当店は元々が免税販売を行っておりませんでしたので、実売にはほとんど影響はございませんでしたが。
ちょっと話題が逸れてしまっておりました。改めてもうちょっと深く振り返ると、やはり日本のお客さまへの新車販売が全体的に落ち込んだという印象が大きいです。当店の主軸となるBromptonは2025年1月よりPラインが値上げ、そのちょっと前にはTラインの仕切値が値上げ。つい先般入荷のCラインMk6はついに30万円台に突入と、ちょっと手が届きづらくなってしまった感があります。それとともに、限定車の乱立もちょっと気になるところ。
国内の認知度はじわじわと上がってきておりますが、最近の新車販売台数が落ち込んでいることは事実であり、もう少し入手が容易な製品が必要だと感じています。それはただ単に販売価格が安いということだけではなく、品質を保ったままのお求めやすい価格帯であることが重要で、簡素な装備あるいは塗装の簡略化など、以前発売されていたC3Eのようなベースグレードがあると嬉しいところです。ネットオークションでの中古相場はそれなりに高値安定ですし、台湾製Bromptonでさえ、当時の定価を超えるような価格でやり取りがなされている状況です。
それだけ、「欲しいけれども手が出づらい」ということですが、中古車はその状態やメンテナンスの点で不安視されているのが実際のところでしょう。以前より取り組んでいる、当店でのレストア車両はこれまで2台を製作しすでに完売。現在、もう一台を着手中ですが、既に売約済みとなっております。それは、クラシックな雰囲気のBromptonが求められていることもあるでしょうけれども、少しでもお安く、そして「この内容でこの価格ならOK」というお得感も大きな要素なのだと思います。ということで、レストア車が一つの回答となりえるのではないでしょうか。
また、ここ数か月は他店にてご購入のBromptonの修理やオーバーホール、カスタマイズ等の作業を依頼くださることが非常に多く、有難い限りです。おかげで店内・倉庫共にお預かりの車両でいっぱいになっておりますが、お待たせしているお客さまには申し訳ないところです。
1年前に自分が想像していた道筋にある程度沿っているように感じておりますが、このままでもよろしくありません。為替や天候など、外的要因に振り回されないようにしたいですし、現状に甘んじることなく、もっと知識と技術を高めて、より多くのお客さまの需要を満たすことができるよう、少しずつ進めてまいります。来月には展示会がありますので、久しぶりに上京いたします。中山道サイクリングの続きも楽しみですし、浜松へも行きたいし。オリジナルパーツなども充実させていきたいですね。
もちろん、作業だけこなしていてもだめだと思います。販売、修理は自転車店としては当然ですから、他のお店とは異なる、更なる何かを探し続け、よりよくしていきたいと思います。たまたま好きなことを仕事にできて、心から運がよかったな~と思っておりますが、その運の良さを独り占めするのは本意ではありませんし、自身がここまでのめり込むことができた「自転車」の楽しさを皆さまに触れてほしいとの願いを込めて、これからも皆さまの自転車生活をお手伝いさせていただきたいと思っております。
今後とも当店をご愛顧くださいますよう、心よりお願いを申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。いつも、ありがとうございます。
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