伝統と革新、昆布と自転車。

201102032本日は定休日。いつも大変お世話になっている常連様のお店へ行ってまいりました。

大阪中央卸売市場に代々続いている、昆布の卸問屋さん。まず驚いたのが、一般のお客様向けの小売販売もなされていること(市場内のお店により異なります)、私自身は料理には詳しくないのですが、非常に多くの種類があります!数点の試食をさせていただいたのですが、それぞれがこだわり抜いた昆布たち。用途・予算・好みなどからお勧めの昆布を出してくださいます。

ふと思ったのが、当店でもよく似た手法かも、ということ。数ある自転車から、お客様にお勧めの自転車をご提案させていただく。取り扱う商品こそ違えども、やはり自店の看板を背に、お客様のことを考えた販売・・・そこには「売る」ことはもちろんですが、自身の知りうる知識を総動員し、お客様に満足いただくことが最優先ではないかと思います。

「お客様のおっしゃる料理でしたら、こちらの昆布のほうが合いまっせ!でも、ご予算優先からはこっちかな!」
「両輪にブレーキの付いていない自転車は、実は違法なんですよ!」

会社である以上、利益を上げることは非常に大切なことではありますが、「ええもん」を知っていただくこと、その良さをご自身で感じていただくこと、そして、お客様に正しい知識を知っていただくことは、その道のプロとして続けていくべきことなのだと感じました。

いろいろとお勧めいただいたのですが、その中でも非常に気に入ってしまいましたのが、「甘露熟成 汐吹き昆布」という商品。いわゆる塩昆布とは違い、甘く炊いた昆布なのですが、何とも表現しがたい!!当初は斬新過ぎて周りの方々からいろいろと言われてしまったとのことですが・・・、私と友人は非常に気に入ってしまい、購入いたしました。

201102031「じゃあ、奥さんにこれ持って行き!」と国産の出し昆布やおぼろ昆布の試食分を下さいました。

そこには、代々続いてきた、大阪流の「商売」のやり方がちらり。現在はより一般の方向けに、ホームページを制作中とのこと。伝統と革新とがきれいに混ざり、何とも言えないええ味が少しずつでてきておりますね。