まさに夏真っ盛り、というこの頃。自宅でのビールが日課でもあり楽しみになっております。
もはや職業病と言って差し支えないでしょうが、街の自転車たちをじーっと眺めていると、ロードバイクやクロスバイク、MTB、ミニベロなどと言った、スポーツ自転車の比率が非常に高くなってきたな、というように見受けられます。もちろん、一般車もまだまだ多くございますね。それと同時に自転車店もポツリポツリと増えてきており、一見するとセレクトショップのような店構えの洗練されたお店もあったりと、街をぶらりとするだけでも楽しくなってまいります。
つい先日の定休日、長男と一緒に近所の駅まで南海電車を見に行っておりました。大阪市内でありながら、一時間に2本程度の電車と、島式ホームだけの無人駅。貨物ホームは廃止され、レールには赤さびが浮いていました。それでもわずかなお客様のために、モーター音が響きます。日本で現存する最古の私鉄、その開業当初の路線。
自転車店をやっています、と言うと、「ブームだし、景気いいね！」と言われることも多く、それは非常に嬉しく、有り難いことではございますが、お越しいただいているお客様、これからお越しいただくお客様のことを考えると、あまり無理をせず、当店を永く続けることの大切さ、難しさを特によく考えるようになってきています（私の性格上、あまり目立つことが好きではない、ということもありますが）。
近い将来、携帯電話のように一人一台、とはいかないにしても、これからも増えてくるであろうスポーツ自転車。それを取り扱う自転車店たちのなかで、当店の存在意義を見出し、お客様方から必要とされるお店になるべく、ゆっくりとでも確実に前進を続けていかなくては、と再認識できた一日でした。