昨日のことですが、大阪東警察署主催の自転車店向け安全講習会に参加してまいりました。前回(2/22)にも参加させていただきましたが、前回よりも良くなっているものの、劇的に良くなっているわけではないな、と感じました。
東警察署管内の全ての自転車店へ参加依頼を出されているのにもかかわらず、参加した店舗が約2/3でした。各店舗様にもご事情があるかとは思いますが、少々残念に感じた部分。自転車販売・修理で生計を立てている以上は、何らかの形で参加してほしいところですが、水曜日でなければ難しいかな。(自転車店は水曜定休日が多いのです)
講習会では、実際に管内での交通事故数、その内に自転車の占める割合やその事故要因、実際に検挙した数などのデータをご説明いただきました。かなりかいつまんで申し上げれば、交通事故の件数そのものは減少しているが、自転車の関連する事故比率はほぼ横ばい、つまり相対的な占有率が上がってきているということ。また、実際に主要交差点数か所での自転車に対しての取り締まりを行った際のデータなど、非常に興味深い内容でした。
帰り際に交通課の方とお話させていただいた際に伺って驚いたのですが、通行されていた方へ口頭での注意をした際に、「そんなルール、知らんわ」という声、あるいは、「知っているけど守っていない。たかが自転車やんか」という声が非常に多かったとのことです。確かに、小さな交差点の赤信号で止まっているときなど、明らかに誰も通っていない状況ではパパッと渡ってしまいたいところでも、ルールを知らなければ守らなくてもよい、自転車だからルール無視OK,ではありません。
一旦根づいてしまったこの感覚、取り除くのは非常に大変です。しかしながら、日本においての自転車文化は残念ながら現状その程度でしかない、ということでもあります。だから仕方ない、と悲観的になるわけではなく、自転車に乗るときにほんのちょっとだけ気にしてくだされば良いだけ。以下、自転車安全利用五則を記します。
・自転車は車道が原則、歩道は例外。
・車道の左側を走行。
・歩道は歩行者優先で車道よりを徐行。
・安全ルールを守る。
(飲酒運転・二人乗り・並進の禁止、夜間はライトを点灯、交差点での信号遵守と一時停止・安全確認)
・子どもはヘルメット着用。
ご自身の身を守る意味はもちろん、ご自身が加害者にならないためにも、周りの大切な方々へお伝えくださませ。今回も前回同様、啓発のためのチラシをいただいており、店頭にて配布いたしております。是非ご覧くださいませ。