Brompton オーバーホールいたしました。

先日の作業です。お客さまよりご依頼を受けて、2003年ごろ製造のBromptonをオーバーホールいたしました。実際の走行距離は少ないものの、かなりの年数が経過しておりましたので、それなりに大規模な作業となりました。参考になりましたら幸いです。

ヘッドパーツの交換、フロントハブの洗浄とグリスアップ、前輪の振れ取り、タイヤおよびチューブ、リムテープの交換、ワイヤー一式の交換、メインフレームヒンジのスピンドル交換(下記)。

チェーン交換、クランクは分解洗浄。リアヒンジはガタが大きかったため一式交換。

内装ハブの分解洗浄、リアスプロケットの交換。当時は厚歯でしたが、現在では入手しづらいため、現行の薄歯へ交換するためにシムを追加。テンショナーは分解洗浄と各ボルトのゆるみ対策を実施。タイヤおよびチューブ、リムテープ、リアキャリアのドローコード交換も。

メインフレームヒンジはガタが大きかったため、6.1㎜のリーマーを通してスピンドル交換です。

このあたりの年代ではザックス製の内装3段ハブが装備されておりますが、現在では補修部品の入手がちょっと困難ですので、念のため分解洗浄を実施。【上左】中身を取り出した状態では、内部のグリスが劣化し粘度の高い状態でしたので、各部の動きが非常に重い状態でした。【上右】一旦完全に分解し洗浄後、再組立てを行った状態。リテーナーと内装ユニットでは粘度の異なるグリスを使い分けております。

フロントハブを洗浄後グリスアップしたところ。このあたりの年代では、内部の鋼球の数が少なく(7個)、リテーナーにて保持されております。写っておりませんが、ダストシールもしっかりとしておりますので、きっちりと組み立ててあげればスムーズに回転し、グリスのはみだしも少ないです。

ほどんどの箇所に手を入れましたので、結構な工数となりましたが、元々の走行距離が少なく、大きな負荷をほとんどかけておられなかったようでしたので、部品摩耗は非常に少なく良い状態でしたが、経過年数の長さゆえに油脂類の劣化が大きく、粘度の大きいそれらを取り除くのが一苦労でした。とは言え、今回の作業にて全体が軽くスムーズに動作するようになりましたので、これからはガンガンお使いいただけることと思います。この度はありがとうございました!

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