ここ最近、私の手元には黒いものが多くなってきています。たまたまなのか、意図的なのかはともかく、デザインがなされているものばかりです。もちろん、この場合は表面的な意匠としてのデザインではなく、機能を充実させていった結果としての表面形状の美しさを意味しています。描写性能と携帯性にこだわりぬいたコンパクトカメラ、使い勝手の良い手帳、フィット感を重視した冬用の自転車グローブ・・・。
それは、つい先般より取り扱いしているdoesnotmanufactというブランド。決して安価ではありませんが、丁寧なつくりです。しかしながら、まだまだ良くなる余地が残されていると思い、担当の方へその旨をお伝えしました。その方は非常に熱心に聞いてくださり、非常に楽しく、有意義な時間を過ごすことができました。ありがとうございました。
件のカメラは、その後新型が数度にわたって発売され、より高度な撮影ができるよう進化していきましたが、個人的にはこの初期型が最も携帯性にすぐれており、そのシンプルさが大変気に入っております。もちろん、機能的進化を否定しているわけではなく、私の用途ではこれで十分、ということです。息子と一緒にBromptonを輪行し、行った先々でのスナップを楽しみたい。ポケットから取り出してすぐに撮影できるが、ちょっとコツがいる・・・。独特のレンズを生かすも殺すも使い手しだい。
より暖かく、より自転車に適したグローブは沢山あります。
でも、気に入っているジーンズ、友人に修理してもらったスニーカー、自分よりも年上のスタジアムジャンパーを着て、息子と一緒にBromptonに乗る。特段の目的地も決めずに、気に入った風景があれば写真を撮る。ふらりと日帰り旅。そんなときにはこのグローブがよいのです。
フィット感と操作性、ウェットスーツ素材を用いた断熱保温性能、そしてシンプルなシルエット。このコンセプトのままの進化に期待です。
<doesnotmanufact>ウインターウェットチタングローブ:¥11,500
※お問い合わせはこちらから → こちら