さてさて、私個人的MTBでも愛用しております、SR SUNTOURのAXONというフロントフォーク【画像左】、先日の展示会にて2013年モデルが気になっておりました。外観では全くと言っていいほど変化はございませんが、内部のダンパーカートリッジの変更により、より細かなセッティングが出せるようになったとのこと。輸入代理店のご担当者様から、非常に丁寧なご説明を受け、私自身のライディングスタイルやフレームおよびホイールとの適合、もちろん価格面も含めて長々と質問攻めいたしました。
モデル数の多いメーカーなのですが、フレームおよびホイールとの相性から、このモデル「AXON RL-RC」に決定、組み込みいたしました。それほど速度を上げず、楽しみながら乗ることが多いと考えておりますので、クロスカントリー用のこのモデルでも十分だとの判断。もちろん、重量の軽さも大きなポイントです。
ハンドルには付属のリモートレバーが装備できますので、ハンドルから手を離すことなくサスペンションのロックアウトが可能です。しかしながら、組み付けの際にレバー側のアウター受けの直径のせいか、アウターだけだとほんの少しぐらつき、アウターキャップをかぶせると大きくて入らない・・・ということで小加工いたしました【画像右】。
また、フォーク側はワイヤーエンドが露出できるようキャップ部に小穴がありますが、ロックアウトレバーを操作しない時にはインナーが露出します。折れ曲がってしまうと操作時に内部で引っかかる恐れがありそうですので、一旦分解してハンダでほつれ防止としました。操作してもインナーは露出しません。【動画】AXON2013
無事に組み付けできましたので、近所のちょっとしたトレイルで乗ってまいりました。ロースピードコンプレッションのセッティングを少しずつ触りながら周回コースを回りましたところ、最も戻した位置では歩くような速度でのごく小さなギャップでもふわふわときれいにいなしてくれる感じですが、フロントアップさせるときなど一旦沈めるときにもちょっと動き過ぎるか?しかしながら以前使用していた2009年モデルと比べて動きがスムーズです。ダンパーカートリッジとクイックレバーの軽量化が効いているのでしょう。少しずつダンピングを強めていくと、低速での動きと高速での動きのバランスが取れてきます。このあたりはエアプリロード、リバウンドダンピングとあわせての細かなセッティング次第ですね。
以前のモデルと異なる形状のリモートロックアウトレバーですが、上記動画をご覧いただければ分かるように、人差し指側と親指側での操作となっており、非常に操作が容易です。私の車体はシマノSLXのレバーおよびシフターですが、組み合わせによっては干渉する可能性があるかも知れません。レバー形状の関係で左側にしか装備できませんが、レバーそのものは小さくまとまっているので工夫次第。
サスペンションフォークとしては非常に軽量にまとまっておりますし、シングルトラックやクロスカントリーでは十分以上な動きを見せてくれます。今回は15mmスルーアクスル仕様ですので、剛性感も高く、こじるような動きを行ってもきっちりと向きを変える感じ。もちろんホイールの剛性やハンドルバーの効果もあるかと思いますが、やはり「重量も動きも軽い!」というのが今回の感想です。価格は6万円台からと比較的高額な部類ですが、輸入代理店様のサポート含め、トレイルを楽しまれる方にはお勧めできますね。
さて、もう少し寒さが落ち着いたら、MTBの会を開催いたしましょうか!
<SR SUNTOUR>AXON RL-RC AH OS 15QLC:¥81,900
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