純正品を選ぶ理由と、Bici Terminiらしさ。

201303231左の画像、私の通勤車両でもあるBromptonですが、2004年モデルだったかと記憶しております。既に9年目に突入しておりますが、日々の通勤だけでなく大阪市内での移動はもっぱらこの子と一緒にウロウロ。

さて、現在テストしておりますこの製品。私の友人から頂いたBrompton向けの海外製品です。当店にて取り扱いする前に実験的に使用し数カ月。純正イージーホイールとは異なるアルミ製ならではの質感とシンプルなデザインが素敵です。

しかしながら、肝心のローラー部分、Oリングを転用しているのでしょうか、既に微細な亀裂が入っており、遂にちぎれてしまいホイール部には傷が入ってしまいました。パッケージにはそのためでしょうか、スペアのOリングが入っておりました。

これではいかん、と国産の各種Oリングを調達しようとしておりましたが、特殊サイズゆえに困難・・・。これでは一般ユーザー様にはあまりお勧めしづらいかな?と思っていた矢先、私の尊敬するお店のブログでこちら【1:22付近から2:06付近です】を発見。やはりアンドリュー・リッチー氏の設計意図は全体的な使い勝手、重量、コストもすべてにおいてバランスのとれた製品だと再認識した次第。

201303232右画像も同メーカーの製品。クランプ部もあるらしいのですが、そこはヒンジ部の根幹!純正以外は寸法公差などが気になりますので、レバーおよびネジのみ使用。純正と比べてクリーンなデザインに惹かれますが、そのままではちょっと気になる使用感でしたので、小加工とワッシャー追加など行っております。

時々言われることなのですが、「なぜDAHONなどのようにレバー式のロック機構にしないのか」ということ。確かにレバー式ではワンタッチで所定の締め付け力を確保できるのですが、水道の蛇口がそうであるように、ネジ部の摩耗等で条件が変わってしまった際にも、手で絞めつけていくことで一定以上の締め付けトルクは確保できます。

長いBromptonの歴史の中で、ほんの一時期だけレバー式になったことがありますが、またすぐにネジ式に戻されていることからも、その確実性やロック機構のメンテナンスが不要な点からも、ここがネジであることと、このヒンジクランプ部の重要性はお分かりかと思います。

ちょっと前に言われていた自転車ブームも落ち着きを見せてきており、本当に良いものでないと売れない時代に突入しております。そんな中、Bromptonは当店においてもコツコツと販売できております。ありがとうございます。しかしながら、本当に良いものをお選びいただくことはもちろん、販売店として売れるものを売るではなく、お客様の自転車にはたして本当に必要なのか。お客様が自転車のある生活を楽しく過ごしていただくためのお手伝いをしたい。この「Bici Termini」の看板に恥じないよう、お取り扱いする製品を吟味することは非常に大切なことだと考えております。