先週の水曜日は久しぶりのちょっとサイクリングでした。前回はJR島本駅まで西国街道を走りましたが、今回はその続きです。JR島本駅まで愛車を輪行、ここからスタートです。
で、駅からすぐ近くのレンガ積みのトンネルを見学。上を走るのはJR東海道本線。明治時代に開業いたしましたので、恐らくその頃からのものだと思われます。東側は煉瓦積み、西側はコンクリート製でしたので、開業後後年になって複々線化された際の増設部分ですね。見学もそこそこに、再びBromptonを走らせますと、大山崎町へ突入。
途中で見つけた道標をパチパチと撮影しながら、街道をぶらぶらと北上します。再びJRの高架下をくぐり、ちょっと脇へそれると、これまたかなり小さな隧道。ここは特に小さく、頭をかがめないとぶつけるレベル。上水道用菅も一緒に通っているのが面白いです。
同行してくださったお客さまも興味津々。ここは所謂ねじりまんぽで、きれいに積まれた煉瓦が非常に美しいものでした。そして長岡京市へ突入。見つけた道標を撮影しつつ北上です。
途中で見つけたお地蔵さんでしょうか?の列。とある駐車場の一角にずらっと並んでいましたが、どことなく温かみのある表情に見えました。
以前から訪れたかった老ヶ辻橋梁。これまで見てきた隧道と同様に、美しく積まれた煉瓦アーチが連なっており、この日は水量こそ少なかったものの、両脇の堤防上には桜並木が続いております。ちょうど223系の快速が通過。行き交う列車はかなりの速度で通り過ぎてしまいますが、乗車していた時には分からないであろう風景を見ることができました。
この後はお蕎麦屋さんにて昼食。めちゃくちゃ美味しかったのですが、撮影し忘れてしまうという大チョンボ。さらに北上し、たまたま見つけた鶏卵店(!)ええにおいがしていたので、だし巻き卵を購入。帰宅後にいただきましたが、ふわーっとして美味しかったですよ。
その後ちょっと道を間違えてしまいましたが、そのおかげで通過したのがこちらの七反田橋梁。右端の倉庫で隠れてしまっていますが、六連の煉瓦アーチは現存している橋梁では最多とのことです。何度も書きますが、明治時代の煉瓦アーチが現在でも使われているのが興味深いところです。
そんなこんなで道標や常夜灯を撮影しつつ北上していきます。
直接の関係はないのですが、街道の途中、五辻交差点付近にあった建物が可愛らしかったのでパチリ。2階の窓とシャッター部分の意匠が反復されていますし、窓の小ささから推察するに、結構な古いコンクリート製建造物なのでしょう。ええ雰囲気でした。
阪急電鉄の東向日駅近くの常夜灯はかなりの大きさ!案内板には詳しい説明がありましたので、後ほどじっくり見るために撮影しておきました。この付近の歴史も記してありますので、復習に便利ですね。
そのまま進むと、JR向日町駅をくぐる形の地下道を通ります。もちろん、自転車ですので押して通ったわけですが、そのおかげでこの「西国架道橋」の銘板を発見。調べてみると、鉄道の場合は道路と交差する場合、地下でも架道橋と記すみたい。ちょっと不思議な感じです。
さて、いよいよ桂川へ沿って進み、堤防上へ出ました。「西国街道」と記された道標はわずかに傾き、その歴史を物語っているようです。
久世橋で桂川を超えます。こちらもかなり古いコンクリート橋で、欄干の低さが時代を感じさせます。調べてみると昭和29年の完成。当初は対面通行だったのですが、後年、下流側へ高槻市方面へ抜ける新久世橋を増設、片側2車線へと増強されています。橋梁の高さや構造が異なりますので、建設年代が異なることが見て取れますね。
そのまま走りますが、ちょっと風が冷たくなりはじめてきましたので、ちょっと速度を上げて急ぎます。ゴールの東寺まであとちょっとというところで、地蔵尊のところに道標を発見し、ちょっと休憩。
ほどなくしてゴールの東寺へ到着。ちょうど帰宅途中の学生さんがたくさんおられたので、記念撮影は無しにして、そのまま京阪三条までビューンと移動。すぐ近くの商店街で夕食のおかずを調達、京阪電鉄の特急で帰宅いたしました。
今回は西国街道をぶらぶらと、道標や常夜灯などを見ながらのじっくりサイクリングでしたので、比較的のんびりとしたペースでの走行。距離は約27.2㎞、獲得標高は183mでした。西国街道は以前にも走りましたが、今回は2回にわたって明治時代の東海道本線や歴史ある旧街道を体感しながらのサイクリングでした。
さて、自他ともに認める鉄道好きではありますが、どの目線であっても自身が楽しむことは大切だと思います。
小さい頃は「電車」そのものが好きで、それこそ線路端でずっと眺めていたものですが、ここ数年はその歴史背景と現在に残る遺構やその廃れていった経緯へと興味の中心が移ってきて、それらと絡めたサイクリングが楽しいと感じております。鉄道開業から150年が過ぎ、僻地のローカル線が廃線になり、つい先日はJR北海道の脱線事故など、老朽化や人員不足、需給バランスや維持コストなど問題が露呈してきているニュースをよく目にします。一自転車店主がどうこう言ったところで、どうしようもないことは十分理解しておりますが、これも歴史の一端に過ぎないのかも、とも思います。旧街道たちが鉄道や自動車の発達により廃れていったように、鉄道が廃れていくのも必然なのかもしれませんが、せめて、自身が元気なうちだけでも、精いっぱい楽しみながらペダルを踏みたいと感じた次第。
さて、次の輪行旅はどこへ行きましょうか!
※12/13【金】Bici Termini 忘年会です → こちら
※DAHON Horize Disc リコールのお知らせ ➜ こちら
※16周年ステッカーができあがりました → こちら※配布終了
※12月の予定はこちら → こちら
※12/8時点での在庫はこちら→こちら※一部旧モデルセール中です。
※RIDE AND GET LOST ご好評です → こちら
※当店オリジナル・ミニベロ完成! → こちら
※当店オリジナル Brompton 用フロントハブ → こちら
※当店オリジナル Brompton 用リアハブ → こちら※完売