Brompton オーバーホールいたしました。

先日の作業です。お客さまよりご依頼を受けて、Brompton M3Rのオーバーホール作業を行いました。2008年製造の2009年モデルでしたが、手持ちの部品がうまく合致し、雰囲気を損なわずに仕上げることができました。

前後のタイヤとチューブ、スプロケット、チェーン、アイドラープーリー、シフトワイヤーを交換。こうやって書き記してしまうと、たったそれだけなのですが、状態を確認しつつ適宜実施するのはなかなかの時間を要します。同時に駆動系の洗浄とリアハブのガタ調整、右ペダルのガタ調整も実施いたしました。

従来のFixedクランクはチェーンリングと右クランクが一体式です。今回はリア駆動系の消耗度合いから、早めの交換をご提案。ちょうど同年製の右クランク(中古)の在庫がございましたので、左クランクの交換が不要となりました。この頃のガードディスクにはStronglight製であるS、FRANCEの文字
とBROMPTONロゴが入ります。Fixedクランクは長きにわたって使用されてきたため、その年代により形状やロゴ等が少しずつ変化があり、その変遷を追いかけると面白いところがあります。

サドルは当時の純正品。実はイタリアのSelle SMP製です。劣化もほとんどなく、非常に美しい状態でした。オーナーさまの丁寧なお取り扱いの賜物なのでしょう。先にも記したクランクはフランスのStronglight製と、現在のようにほぼオリジナル部品で固められる前は、他メーカーからの手配部品も多かったのです。Bromptonが少量生産だった時代が垣間見えて面白いものです。この度はありがとうございました!

若干逸れてしまいました。これまでも記してきましたが、Bromptonはしっかりと手をかけてあげれば、かなり良い状態に復元することが可能です。ここ最近オーバーホール事例が続いており、10年15年と付き合っていく方も多くいらっしゃいます。当店もそのお手伝いを続けるために、日々研鑽し続けてまいりたいと思っております。

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