Brompton シートスリーブの交換です②

先日ご紹介した、Bromptonのシートスリーブ交換作業ですが、記事をご覧くださったお客さまからご相談を受け、同様に交換作業を行いました。偶然にも同じ2012年式、同じセージグリーンのカラーということもあり、6年強で交換になる可能性が高い、ということなのかもしれません。

左】お持ち込みくださった状態。右】シートスリーブ交換後。
左右の画像を比較して、シートクランプ部分の間隔が広がり、コの字部分の隙間がほぼ並行になっています。この状態が適正です。もちろん、使うにつれてシートスリーブが摩耗しますが、シートクランプは左右で締め付ける格好のため、どうしても左右がすり減りますし、ペダリングや荷重で進行方向後ろ側のほうがより摩耗が進行します【上の大画像】。画像では、シートスリーブが前後方向で厚みが異なるのがお分かりいただけることと思います。そして、下の画像は交換後です。前後方向での厚みが均等になりました。

当店におきましては、基本的にシートポストやシートクランプは純正品のご使用を強く推奨しております。製品の組み合わせによっては、シートポストの破損シートクランプの破損といった事例も過去にはございました。

ただ、ここ最近の社外カスタムパーツの乱立具合を見ると、アンドリュー氏の設計意図を無視した、耐久性に乏しい製品があるのも事実です。当ブログでもしょっちゅう記しておりますが、Bromptonは高い耐久性と高い実用性を持った自転車で、純正部品にはその素材や形状であるべき理由がございます。ただ単純に軽量性や意匠を重視しただけの異素材への置き換えは、車体にダメージを与えてしまう可能性もございます。

とは言え、カスタマイズの自由を制限するつもりは毛頭ございません。ただ単純に、カスタマイズ、モディファイに対してのリスクをご理解いただくために、私自身が設計意図を十分に理解したうえで、各種知識を身に着けるべく努めております。しっかりとご説明させていただきますので、ご納得いただいた上で、お客さまだけの素敵な車体を作り上げるお手伝いをさせていただければ、と思っております。お気軽にお尋ねくださいませ。

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