ちょっとサイクリングその㉝・鶴原~和歌山市

今週の木曜日、定休日の恒例ちょっとサイクリングへ行ってまいりました。今回は紀州街道の一部区間、南海電鉄の鶴原駅から和歌山市駅まで。小雨がぱらついていたものの、ゴアテックスのジャケットを着て出陣です。駅のすぐそばにあった駐輪場の建物が格好良い!いつの時代のものでしょうね~。すぐにパラパラと降ってきましたので、フードをかぶって進みます。

以前のちょっとサイクリング⑲と起点・終点は近いのですが、前回は孝子峠越え、今回は雄ノ山峠越えです。孝子峠は南海電鉄、雄ノ山峠はJR阪和線沿いとなり、また違った風景が楽しめるかな?ということで決定したのでした。やはり、街道筋は石灯篭や道標など、歴史が点在しており、とても楽しいものです。

途中、琵琶崖という難所があるのですが、さすがに自転車とともに進むのは非常に困難だと判断、現代の道にて迂回いたしました。ネット上の情報では、道そのものは残っているのですが、前日からの雨天で地盤が緩んでおりますし、ここは安全を優先して。

もう少し進むと、JR山中渓駅のすぐ手前から、山中宿へ入ります。石畳がその雰囲気を高めてくれています。両脇には歴史を感じさせる建物が多く、とても味わい深い雰囲気の街並みが続きます。

宿場を抜けると、すぐに和歌山県へ突入。JRの線路を右手に見ながらじわじわと登っていきます。路傍には道祖神が。自動車の通行量が多いため、見通しの良い直線道路にて小休止。

そのまま、阪和道と並行しながら峠を登り、ピークを越えると和歌山市街が見えてきました。ここからは一気に下りますので、ぬれた路面でのブレーキングに気を遣いながらビューンと下りました。

途中で見つけた美しい水路と土壁のお屋敷。苔むした石垣が水面に反射して、とても美しかったです。

そして、そのお屋敷の角には小さな道標が。「左北大坂みち」でしょうか。紀ノ川を渡るころには雨が止み、晴れ間が見えてきました。四ヶ郷の一里塚は両方とも残されております。ちょっと記念撮影。

さて、今回のメインイベント!ずっと訪れてみたかった、JR紀伊中ノ島駅へ到着。鉄道関連の書籍で見てから、その瀟洒な駅舎を見てみたかったのです。入り口には格子が組まれており、天井まで届くガラスを通して光が差し込んできます。窓口には石材が埋め込まれていたり、各部のタイルの意匠が凝っていたり。改札を抜けると少しだけ高さのあるホーム跡。著名な建築家が手掛けたわけではないのだと思いますが、現代の無機質、機能最優先の駅舎とは異なり、旅の途中にふさわしい、旅情をかきたててくれる駅だと思います。

とは言え、現在は駅舎として使用されておらず、通り抜けたところの駐輪場への通路として余生を送っている様子。しかしながら、ホーム跡も残されており、発着する列車を妄想するには十分です。

で、ここからはマニア目線。財産標をチェックすると、これは戦前の建造物なんですね。横のトイレは戦後すぐの建築。ひとしきり堪能したら、再びBromptonを走らせ、一気に和歌山市内の京橋へ到着。道路元標とともにパチリ。

以前にも訪れた、市堀川に架かる中橋。いつ見ても格好良いトラス橋ですね~。

この界隈は古き良き時代の建造物がたくさん残っています。紀伊中ノ島駅舎もそうですが、周囲の景観との調和や、少しの遊び心のようなものを感じます。とは言え、上右の建物は以前訪れた時とは異なり、1階部分が店舗になってしまっておりました。時間の経過を感じます。

Bromptonでウロウロとしながら、建造物だけでなく、コンクリート橋にも細かな細工が施されていたり。ニヤニヤしながら撮影しておりました。そしていつもの鶏焼肉のお店でちょっと遅めの昼食ののち、特急サザンにて帰阪いたしました~。今回の走行は39.2㎞、獲得標高は302m。今度はもっとじっくりと建物探訪をしてみようかしら。

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