この週末は雨模様のようです。つい先ほど、instagramへアップいたしましたが、2021年モデルのBrompton M6Rが一部入荷してまいりました。ご予約のお客さま方へは、大変お待たせいたしました。順に整備作業を行っておりますので、今しばらくお待ちくださいませ。
さて、先日の作業です。お客さまよりご依頼を受けて、Brompton P6Rをオーバーホールいたしました。普段使いがほとんどですので、そこまで大きな消耗はございませんでしたが、ご購入から6年程度を経過し、ちょうどよい機会であったかと存じます。
ヘッドベアリングはガタが大きく、調整では取り切れませんでしたので、これを機にTANGE FL270Cへ交換。小径車はホイールが小さく、フロントフォークは短いため、衝撃吸収はそれほど期待しづらいものですので、ヘッドへかかる負担は大きいもの。グレードアップは非常に効果的です。
ヘッド以外には、ブレーキキャリパーの調整、シフトワイヤーの交換、リアハブのガタ調整、ヒンジクランププレートの交換、チェーンとリアスプロケット、アイドラープーリーの交換、シートポストの洗浄、車体全体の清掃を実施いたしました。こうやって列記してしまうとそれだけなのですが、大きな負荷をかけることなく乗られているようでしたので、シートスリーブや各ヒンジが良い状態だったことも大きいですね。
基本的には頑丈にできているBromptonですが、ガンガン乗り込んでいる方、ほとんど乗られていない方にも関わらず、メンテナンスの頻度でその状態は大きく変わってまいります。時間と手間をかければ、それこそ新車に限りなく近い程度まで修理ができるとは言えども、安価に済ませたいのも実情。
例えが適切かどうかはともかく、私個人的には、「昔からずっと変わらずに生産されているイギリスの車を所有している」と考えていただければ、何となくニュアンスが伝わるかな?と思います。定期的な油脂類の管理、大規模な修繕を避けるために早めの部品交換、絶版部品の確保などなど、、、。
ここ最近では純正部品も値上がりしつつあり、大掛かりなメンテナンスはやはり費用と時間を要します。その意味でも、日ごろのチェックはとても大切ですし、ある程度はご自身で触れてあげられることもよいと思います。やはり大切な愛車です。読んで字のごとく、愛情をもって手をかけてあげることが大切です。より積極的にかかわってみてはいかがでしょうか?
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