昨日の作業です。2008年製のBromptonのオーバーホール作業を行いました。当店開業間もないころに販売させていただいた車体、非常に丁寧にお使いのご様子でしたので、作業内容としては比較的軽微なものでした。
とは記したものの、チェーンとスプロケット、ブレーキワイヤーを交換し、前後ホイールの振れ取りとハブのグリスアップ、シフトレバーの交換と車体全体の洗浄を実施。特に、この年代の車体は厚歯のスプロケットが標準ですが、現行の純正チェーンは薄歯。Sturmey Archer製の薄歯スプロケットを手配し対応しました。今後の部品入手も問題ございません。
内装5段ハブは一旦分解し、プラネタリーギア部は点検と洗浄、ハブ回転軸部は防水の意味も込めて粘度の高いグリスにてグリスアップ。オイル漏れを防ぐために、ハブボディとの勘合部分には防水グリスにてシールしオイル漏れも未然に防止。適宜使い分けることで、回転性能と耐久性の両立を目指してみました。旧型のFixedクランクは状態が良かったので、一旦車体より取り外し、洗浄後に再組み付けいたしております。
以前より当店にてお取り扱いしております、Sturmey Archer製の内装5段変速ハブ。現在ではその調整のシビアさや重量の点から、大人気！というほどではございません。しかしながら、片手でのシンプルな変速操作や、チェーンやプーリーのチューニングが可能な点など、改めて触れてみるとなかなか悪くないものだと再認識した次第。
調整のシビアさについては、SLS50系シフトレバーの内部インデックス摩耗によるものがほとんどなのですが、この度輸入元さまのご厚意により、最新の改良製品をお分けいただくことができましたので、今後はそれほど気を煩わせることはないことと思います。社長自ら納品くださり、真摯な姿勢に頭が下がります。さらにシマノ製のアジャスターも追加。今回、しっかりとメンテナンスをさせていただきましたので、またこれからもお使いいただけることと思います。ありがとうございました！
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