先週の定休日、久しぶりに愛車を引っ張り出して、しっかりと走ってまいりました。お客さまから教えていただいた、参宮線沿線のとあるところまで。ずっと気になっておりましたが、やっと実現させることができました。ということで、近鉄の大阪上本町駅から、30000系ビスタカーに乗って宇治山田駅へ到着。中間2両が2階建て構造。車体中央の出入り口に最も近い席はBromptonをすんなり置くことができます。
1931年に建設され、国の登録有形文化財に指定なされている、大変美しい駅です。何度か訪れたことはありましたが、ターミナル駅にふさわしい風格を備えていると思います。
ここからスタート。伊勢本街道を走ってみようと思い、ある程度の下調べとともにGPSへルートを転送しておきましたが、厳密にトレースするでもなく、楽しみながら行ってみようと考えました。
宇治山田駅からはJR参宮線沿いを走ります。途中では古いレンガ積みの橋脚が残されており、明らかに何かしらの廃線跡のようです。すぐ近くには有名な撮影スポットも。ちょうどキハ75が通過してくれました。
気になっていたのはこちらの「止レ」とある石柱。踏切のすぐ付近に建てられているので、注意喚起のためだと思っていたのですが、検索してみたところ、「遭難供養碑兼標識」という名称でした。昭和11年にこの地で発生した鉄道事故により遭難された親子への供養碑であり、今後の事故防止を願った標識でもあるとのことでした。現在では、その踏切には警報機と遮断機が設置されておりますが、その切実な願いはしっかりと現在まで伝わってきていると感じます。と同時に痛ましい事故からの学びを心に刻み、さらに進みます。
数枚の写真を撮り、再びペダルを踏みます。伊勢本街道へ入りますと、やはり古い建造物がちらほらと見受けられます。ついキョロキョロとしてしまいがちですので都度停車してパチパチ。
時折、街道らしく常夜灯が立っているのが、往時を忍ばせてくれます。
途中、未舗装路も少しございましたが、比較的締まった路面でしたので、ゆっくり走行すれば問題なし。小さな峠には説明書きがあり、石灯篭があったことを示してくれています。
すぐに未舗装路は終わり、これまた小さな峠に差し掛かります。宇治山田からはほぼ西へ進んでいたのですが、このあたり、多気町付近から伊勢本街道を離れ進路を北へ変えます。古い建物はバス停として活用されておりました。お地蔵様がずらっと並んでいた付近はなかなかの上り坂でしたので、一部だけ自転車を押して登って超え、一気に下りますと、これまたお客さまから教えていただいていた、鶏焼肉のお店、「前島食堂」さまへ到着。一人ですのでカウンターで軽い昼食。みそだれが合う!とても美味しかったので、お店の方へお願いして、3種類の持ち帰り用鶏肉を購入。
腹ごしらえも終えて、ペダルを踏む力が入ります!グングン進んでいくと、田園風景の中にこんもりとした森と鳥居が。美しい眺めだったのですが、この後の予定を考慮し今回は断念。そのまま進みます。帰阪するための列車の時間が迫ってきており、このあたりでは写真を撮っている余裕はあまりなかったのです。
とか何とかやっているうちに、もうひとつの目的である、名松線の列車を撮影できるポイントへ到着。ほどなくしてキハ11の単行が通過。ちょうど傾いてきた太陽が車体を美しく照らしてくれました。
今度はこれに乗ってみたいところ。名松線は2009年10月に台風による土砂崩れの被害を受け、2016年3月26日までのとても長い期間運休していました。今後も同様の被害が発生しうることなどから、JR東海から廃線の提案がなされましたが、地元自治体とともに、「運行の安全性が確保される」ことを条件に協力の上復活した経緯を持っています。また、昔ながらの運行形態が継続されており、終点の伊勢奥津駅には蒸気機関車時代からの給水塔が残されておりますので、鉄道好きにはちょっと有名です。
ここでの撮影を終えて一気に近鉄の伊勢中川駅まで。Bromptonを折りたたんで一旦松阪駅まで戻ります。松阪駅には有名な駅弁がありますので、家族の分を購入してロールトップバッグへ押し込み、伊勢志摩ライナーにて帰阪いたしました。
今回もいつも通りに鉄道趣味を絡めつつの旧街道散策。ちょっと強引に行きたかった場所を絡めてのルート作成でしたため、平坦なところはそれなりなペースでの走行を余儀なくされた部分もあり、後半は写真が少なくなってしまいましたので、ちょっと反省ですね。走行距離は約60㎞、獲得標高は394mでした~。
次はどこへ行きましょうか。
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