先日の作業です。お客さまのBromptonを粉体塗装によるカラー変更を行いました。いつも通りの提携会社さまによる粉体塗装ですが、既にブルーへ塗装済みのメインフレームとのコントラストを意識して、軽やかなカナリーイエローを選択。既存塗装の剥離→錆止め処理→溶剤塗装による下塗り→粉体塗装の順に処理し、純正塗装と同等以上の仕上がりを目指しております。
使用しているカメラとレンズの特性から、現車に近い発色を画像上にて表現することの限界を感じてしまいましたが、できるだけ現車の色調を表現できるように調整してみました。また、粉体塗装ではポッテリと塗膜を載せてしまうのは簡単ですが、複数のヒンジを要するBromptonの場合は、各ヒンジの締結に不利になってしまうことも。
組み立て作業の際にある程度すり合わせながら各ヒンジを追い込みますが、塗装作業の時点で寸法精度を考慮しある程度塗膜を薄く、均一に仕上げる方が各部のディテールがつぶれず、精度上も良いと判断し、粉末への帯電方法や乾燥など、諸条件を業者さまとともに複数テストし追い込んでおります。
今回はステムとフロントフォーク、リアバックを塗装いたしましたが、今回はチタン製のリアバックを初施工。素材そのものが非常に高い安定性を有するため、一旦別の部材で剥離試験を行い、塗料メーカーとともに適切なプライマーを選定の上施工いたしました。
チタン素材への塗装の難しさと膜厚制御の難しさから、業者さまと試行錯誤を繰り返し、長い期間を要しましたが、お客さまには大変お喜び頂くことができ、ほっとすることができた次第。提携している塗装業者さまは、より綿密な条件設定ができる設備を導入下さるご予定とのことですので、より美しい仕上がりと同時に、少しはコストダウンが期待できるかも?決して安価ではありませんが、さらに高品質を目指して進めてまいります。この度はありがとうございました!
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