BRUNO Ventura オーバーホールいたしました。

新しい年を迎え、気持ちも新たにバリバリと作業を行っております。以前よりお世話になっているお客さまより、BRUNO Venturaのオーバーホールをご依頼いただきました。同車種は現行品もございますが、こちらは発売されてすぐのものでしょうか、キャリパーブレーキを装備し、かっちりとしたフレームとあわせて、ロード指向のファンの多い車体です。現行はカンチブレーキとスレッドヘッドになり、一転柔らかさを強調した乗り心地です。今回は部品入荷の関係で、大変お待たせをいたしましたが、消耗品を交換しつつの洗浄、再組立てを行いました。

ヘッドは状態が良かったので洗浄後再使用。メンテナンス頻度を減らすため、粘度が高く、防水性に優れたグリスを用いました。この時代のVenturaはアヘッドステムを用いており、独特な構造です。コラム引き上げ長がごくわずかに不足していたため、スペーサーを追加です。

駆動系はリアディレーラーの洗浄と上下プーリー、チェーンの交換。RD-4600は仕上げも美しく頑丈ですので、いまだにお使いの方が多いですね。ブレーキキャリパーは各ボルト類に錆が出てしまっておりましたが、レバーとともにピボット部へ注油を施し、硬化していたブレーキシューをシマノ製アルテグラへ交換。今後はゴムのみの交換でOKですから、メンテナンスも容易に。さらにインナーワイヤーをステンレス製へ交換しております。

STIレバーは内部グリスの固着が認められましたので、分解し洗浄。こうやって書いてしまうとそれだけなのですが、非常に良く考えられた構造で、現行品と比べてもメンテナンスは容易です。前述のリアディレーラー同様、いまだお使いの方が多いのも納得です。

シフトインナー、アウターとも大きなダメージはございませんでしたので、一旦そのまま流用いたしました。

年式的には古いものの、丁寧なご乗車がうかがえる車体でしたので、交換部品は消耗品程度で済んだ印象です。しかしながら、車体全体の洗浄と増し締め、調整は多岐にわたり、大変やりがいのある作業でした。ありがとうございました!

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